2018年04月14日

成熟社会に必要とされるのは「納得解」

これからの成熟社会を生き抜く子供たちに、どのような力を付けなくてはならないかを述べる前に、これから子供たちが生きる未来(そして現在)はどのような社会なのかをもう一度おさらいします。


(藤原和博氏の夏季研修会より)


私たちが子供の頃(1970~80年代)は《成長社会》で、世の中の物事に正解が1つありました。この時代は【みんな一緒】の時代でした。

ところが、21世紀になり《成熟社会》に突入し、世の中に正解がいくつもあるようになりました。【それぞれ一人一人】の個の時代です。

その違いが分かりやすい例は、ランドセルです。今のお父さん、お母さん世代までのランドセルは、男の子は黒、女の子は赤だったのではないでしょうか?今はどうでしょう。大手スーパーにいけば24色のランドセルが並んでいます。電話も、一家に1台の黒電話の時代から、一人1台の時代になりました。

そういうことなのです。

成長社会は答えがありましたから、どれだけ早くその正解を出すかという力が求められました。算数ドリルを繰り返し行って身に付ける計算力などです。もちろん、この力は今でも必要で、小学校では9割、中学校では7割ぐらいがこの学習であることは間違いありません。

一方、正解のない成熟社会にある答えは、より多くの人が納得できる「納得解」です。
納得解という言葉は聞き覚えがない言葉かもしれません。しかし、これからの教育のキーワードになると言葉であることは間違いありません。

実社会を見てみると、「原発問題」「脳死・尊厳死」「クローン」など、必ずこれが正解とは言えない問題がたくさんあります。

では、納得解はどうやって導き出すのでしょうか。

それは、新学習指導要領で示されている「主体的・対話的で深い学び」なのです。人と対話をし、脳をつなげて、納得できる答えを導き出したり、新しい考えを生み出したりするのです。

私も含め大人は、新しい学力観をもって、子供たちに資質・能力を育んでいかなくてはならないのです。

【まとめ】
 ◎成熟社会では、正解はなく、納得解がある。
 ◎納得解を導く力は、今までの学習方法では身に付かない。
  


Posted by nori910 at 18:01Comments(0)