2018年08月03日

学力テストの結果から思うこと

平成30年度の学力テスト(全国学力・学習状況調査)の結果が公表されました。
結果が出て、教育委員会や学校は一喜一憂していることと思います。

この学力テストの目的は何か、今一度確認してみましょう。

文部科学省は、次のように示しています。
①義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
②そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
学校における児童生徒への教育指導の充実学習状況の改善等に役立てる。


平たく言うと、

「公立学校は全国どこでも同じ教育をせんとアカン。」
「だから、学力テストをやって、できること、でけへんことをはっきりさせなアカン。」
「でけへんことは、できるようにせなアカン。」
「今まで教育って、こんな見直す仕組みなかったから、それをちゃんと作らなアカン。」
「学校も、学力テストの結果を見て、授業をちゃんとやったり、勉強できる子にせなアカン。」


ということです。

ねらいは当たり前のことです。しかし結果が、都道府県別、政令市別に出され、順位まで付けられます。
ということは、

「おたくの県(市)は、ちゃんとやってんの?」

と言われているようなもんです。

今回の結果が出て、昨年より上昇している県(市)は、「教育政策に成果があった」となりますし、
下降している県(市)は、「改善の必要がある」となります。

そうなると、「学力テストに具体的な数値目標を設定、達成状況に応じて校長、教員のボーナス(勤勉手当)や学校に配分する予算額に反映させる制度の導入する」なんている自治体がでてくるわけです。

ようするに、「テストの結果を上げたら、ボーナスたくさんあげるよ~。」ってことですね。
果たして、それで、「よっしゃ!やったるで!」ってなるでしょうかね。
現場を知らない行政の発想ですね。こんな政策はモチベーションを下げるだけなんですけどね。

文科省も、「過度な競争を招くおそれがある」と懸念を示していますが、もともと競争を煽るような結果公表をしているのは誰でしょうか。



さて、「学力に課題がある」とされた県(市)はどうするか?

①県(市)教委がデータを分析し、課題を明らかにし、学校に改善を求める。
②学校に「改善に対する数値目標を示さ」示させる。
③授業力改善のための「教員研修講座」を開く。
④指導主事が学校を訪問し、「学力向上の取組」をしているかチェックする。
⑤校長や教頭が、学校内で常に「学力向上」を唱える。


こういうことを繰り返し、学校や教員は疲弊していくのです。

文科省が「学力テストの結果は学力の一部」と言っているように、学力テストは、「知識・技能」をはかっているに過ぎません。
いわゆる「情報処理力」です。

これからの社会を生き抜く子供たちに必要な力は、【情報編集力】なのです。


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