2017年11月15日

成熟社会は、ランドセルの色も自由な時代

未来を生きる子供たちに、どのような力を付けなくてはならないかを述べる前に、これから子供たちが生きる未来(そして現在)はどのような社会なのかを知る必要があります。

成熟社会は、ランドセルの色も自由な時代
(藤原和博氏の夏季研修会より)

20世紀は《成長社会》で、世の中の物事に正解が1つありました。だから、その正解を早く導く力が求められたのです。この時代は【みんな一緒】の時代でした。

ところが、21世紀になり《成熟社会》に突入し、世の中に正解がいくつもあるようになりました。【それぞれ一人一人】の個の時代です。

その違いが分かりやすい例は、ランドセルです。今のお父さん、お母さん世代までのランドセルは、男の子は黒、女の子は赤だったのではないでしょうか?

今はどうでしょう。大手スーパーにいけば24色のランドセルが並んでいます。

そういうことなんです。電話も、一家に1台の黒電話の時代から、一人1台の時代になりました。

今の子供たちはこういう時代を生きていくのです。ですから、私を含め、今の大人が身に付けてきた力とは、別の力が必要だということが分かると思います。



Posted by nori910 at 18:41│Comments(2)
この記事へのコメント
とてもなるほどと感じました。
私達、いま50歳台の大人はいわゆる高度経済成長期の生存競争の激しい小学生時代を過ごしました。
そして、その子ども達はこの21世紀の真っ只中のゆとり教育の社会で過ごして、いわゆる「昭和世代」と「平成時代」という比較もあるぐらい社会背景などの著しい変化があるように思います。
この社会をしっかり生き抜く力を身に付けさせるためには何が必要なのか?
私は学習機会はしっかり確保されている現代には、クラブ活動等で縦社会や上下関係を肌で学ぶことが大切ではないかと思います。
人は人と交わることによってこそ、コミュニケーション能力を身につけることができるのではないでしょうか?
2人の息子達を少年野球のおかげで誰とでもコミュニケーションがとれて、心身ともに成長させてもらったと感謝している今だからこそ強く思っています。
Posted by 菅有紀 at 2017年11月16日 00:48
コメントありがとうございます。二人の息子さんは野球少年団を通してたくさんのことを学ばれたのでしょうね。
今の子ども達はコミュニケーション力が低いせいか、リアルな関係づくりが苦手なような気がします。
反面、SNS等での非リアルな関係づくりはうまいのかもしれません。ただ、傷付きたくないから、本音を語らなかったり、知らない相手だからキツイことを伝えたりすることが多いようです。

少年団で上下関係を学ぶことも大切ですね。そして、今の子どもたちはメンタルが弱いので、「親と子」「先生と生徒」といった上下の関係、「友達同士」といった横の関係だけでは、潰れやすいのです。建物の構造と同じです。
斜交いと言われる『ナナメの関係』が必要なのです。それが習い事のコーチであったり、近所のお兄ちゃんだったりします。
ともあれ、予測できない未来を生きる子ども達に、私達大人は、生きる力をしっかり育まなくてはならないのです。
Posted by nori910nori910 at 2017年11月19日 18:07
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