2018年05月23日

【運動会の組体操って、必要?不要?】 ~子供たちと考えたい「正解のない問題」~

一部の地域では「春の運動会」のシーズンです。
運動会の種目で、ここ数年話題になっているのが、「組体操」です。



組体操によるケガが年間8000件を超えており、重大事故も起きています。

それにより、組体操を止めた学校もあります。

しかし、「クラスの団結のため」「伝統だから」ということで、安全面に配慮して継続している学校もあります。

『ケガをするからやらない』
というのであれば、他の学習にも同様の考え方をしなくてはならないと思います。

『団結のため』
ならば、他の手段もあるのではないかと思います。

これらの議論は、職員会議やPTA役員会では行われていることでしょう。

しかし、主役は子供たちです。
子供たちはどう思っているでしょう?

運動会の種目に、『組体操は必要?不要?』

これもまた、正解のない問題です。
ぜひ、子供たちと大人で議論してみたいです。  


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2018年05月13日

子供たちと考えたい「正解のない問題」 【増え続けるペットボトルのごみ】

私達が日頃大量に消費しているペットボトル
リサイクルされ、別のプラスチック製品や繊維に生まれ変わり、再利用されていることは知っていました。



しかし、その再生過程がどのようになっているかは、恥ずかしながら全く知りませんでした。
先日のNHKクローズアップ現代+「ペットボトルごみがついに限界!」を見て驚きました。



日本のペットボトルごみの多くは中国に輸出されており、中国では、そのペットボトルごみが飽和状態で、輸入禁止をしたとのこと。
これから日本のペットボトルごみはどこで処理をすればいいか問題になっているらしいのです。



この問題に正解はありません。子供たちに考えさせる、納得解を導き出すいい題材です。

ペットボトルごみのリサイクル、君ならどうする?

まずは、ペットボトルごみの現状を知ってもらいます。
つぎに、どのような解決方法があるか、自分の考えを出します。

「中国以外の国で受け入れてもらう」
「国内でリサイクルできるようにする」
「ペットボトル製品を減らす」   などなど

そして、出てきた考えのメリット、デメリットなどをグループで話し合います。
できれば、これから自分たちができる行動をまとめます。

このようなワークショップを通して、子供たちの思考力・判断力・表現力を高めることが、これからの子供たちには必要なのです。
  


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2018年05月08日

道徳が教科化されるホントの理由は・・・

今年度から小学校で「道徳」が教科になりました。
先日、NHKのクローズアップ現代+で、「道徳が教科化に。戸惑う先生・子ども」という内容を取り上げていました。



番組では「道徳的な価値をどう教えるか。」ということが中心となっていましたが、少し違和感を感じました。
学校で道徳の授業が行われたのは昭和33年の学習指導要領からなのです。
そうです!学校で「道徳」の授業は60年近く行われてきたのです。

ですから、「価値をどう教える」という議論が今初めて出てきているように取り上げられるのはおかしいのです。
さらに、「道徳の教科化」と聞いて、「今年から道徳の授業が始まった。」と誤解を受けている話も聞きます。

なぜ、このようなことが起きているのでしょうか。

道徳の教科化の理由として、国は「『大津市のいじめ問題』を発端に、道徳教育の充実を図るため」としています。これも間違っていませんが、本当の理由は、「正式な教科にしないと、先生がちゃんと道徳の授業をしないから」だと、私は考えます。

道徳の時間が違う学習などに振り替えられているのが現状でした。
「道徳の時間に席替えをした。」「時間割に道徳と書いてあるけど、算数のドリルをやった。」
ということが日常化し、道徳の学習が形骸化していた学校もあったと思います。

そこで、道徳を教科にし、年間35時間しっかり授業を行うようにしたのです。

では、教科になり、変わったことは何で、変わらないことは何でしょうか。

《変わったこと》
  ◯検定の教科書を使用すること。
  ◯評価をすること。
  ◯「考え、議論する」授業を行うこと。
《変わらないこと》
  ◯年間35時間行うこと。
  ◯文科省が定めた価値項目について考えること。

大切なことは、「考え、議論する道徳」への変換なのです。
今までは、資料に出てくる登場人物の心情を追い、一定の価値に導いていく授業が主流でした。
これからは、資料から早めに離れ、「自分ならどうする」「自分ならどう考える」と主体的に考えたり、「友達はこう考えているのか」「どう判断するのが正しいのだろう」と多様性を認めたり、議論したりする授業へ変わっていくのです。
ここにこそ、授業をつくる先生の悩みが出てくるのです。
テレビで取り上げるなら、「どうすれば、議論が生まれる授業がつくれるか」というテーマにしてほしかったです。

さて、同じNHKの番組で「ココロ部」という道徳の番組があります。
この番組では、毎回、葛藤するテーマを取り上げ、「あなたならどうする?」と考えさせられます。
そこには正解がありません。自分で考え、友達を議論をし、納得解を導くのです。

【誰を先に乗せるか】という回では、「山道で困っている5人のうち、車に乗せる3人をどう選ぶか」という問題を考えます。



このような「正解が1つでない問題」を子供たちに考えさせるのは、道徳的判断力を付けることにつながります。
できれば、子供だけでなく、大人や違う立場の人を交えて議論する場が創れたらいいと、私は思います。

番組の動画は↓のURLからご覧ください。
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005380009_00000&p=box  


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2018年04月28日

地域には素晴らしい大人がいる!



地域には子どもの教育に関心のある大人がいます。
また、さまざまな知識、技能や特技をもっている大人がいます。

「子どもたちに手芸を教えたい。」「子どもたちに将棋を教えたい。」
という年配の方もいらっしゃると思います。

「プログラミングを教えられます。」「英会話を教えられます。」
といった学校教育につながる技能をもった方もいらっしゃると思います。

「勉強を教えてあげる。」
という高校生や大学生もいらっしゃるのではないでしょうか。

「読み聞かせを聞かせられる。」「落語を聞かせられる。」
という方がいらっしゃったらいいですね。

そういった大人と、地域の子どもをつなげていくことで、
地域の教育力も蘇っていきます。
また、子どもたちに「生きる力」を育むことができます。

「こういうことを教えられる。」「子どもと一緒にこういうことをやってみたい。」
ということを、おもちの方はいらっしゃいませんか?
  


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2018年04月23日

子どもは地域の宝~地域で子どもを育てる仕組み創り~

子どもは地域の宝です。

地域の宝である子どもたちと、地域の未来のため
地域全体で学び合い支え合う仕組みづくりとして
「学校と地域でつくる学びの未来」というプロジェクトを
文部科学省と厚生労働省で推進しています。



ふた昔前
子どもたちは近所の大人たちに守られ、叱られ、褒められ
地域の中で育っていきました。

商店街ぐるみで地域の子を知っていたり
子どもが集う駄菓子屋のおばちゃんがいたりしました。

子供会も活発に活動し、イベントもたくさんありました。

私は団地に住んでいましたが、母は同じ団地に住む子のことをよく知っていました。

いつの間にか、そういう関係が希薄になり
地域の教育力も低下してきました。

2020年から実施される新しい学習指導要領では、
「社会に開かれた教育課程」の実現に向け
「どのような子どもを、どのように育てていくか」
という目標を地域と共有し、協働して学校経営を進めていくことになります。

また、自治体では『コミュニティ・スクール』の実現に向け、取組が進められています。

これからは
「いかに地域の教育力の蘇らせるか」
ということが鍵になってくると思います。

そこで、私は
「子どもと地域をつなぐ場&仕組み」
地元である千里ニュータウンで創っていきたいと考えています。

地域の人たちは「地域の宝」である子どもたちとの関わりをもちたいと思っています。
しかし、その手段がなかなか見つかりません。

一方、子どもたちも地域の大人たちから、学校では学べない「よのなか」のことを学び機会が必要だと思います。

千里ニュータウンに住む「地域の人たち」と「子ども」をつなぐことが私の目標です。
  


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2018年04月18日

これからの子供たちに必要な力は「情報編集力」


(藤原和博氏の夏季研修会より)

「21世紀の成熟社会」を生きる子供たちに、どのような力を付けることが必要でしょうか。

「20世紀の成長社会」においては、速く正確に答えを出す《情報処理力》が求められました。ようするに、《頭の回転の良さ》です。もちろん、この力は今でもこれからも必要で、小学校の学習の9割はこの力を付けています。

ところが、正解を速く見つけることは、コンピューターやAIには叶いません。ですから、情報処理だけの仕事は、将来的にAIに取って代わられる可能性があります。

「21世紀の成熟社会」においては正解のない問題に対して『納得解』を作り出す《情報編集力》が求められます。自分と他者の脳をつなげ、新しい価値を生み出したり、今までにないものを作り出したりする《頭の柔らかさ》のことです。

2020年から実施される新しい学習指導要領では、この情報編集力を高めるために、「主体的・対話的で深い学び(アクティブ•ラーニング)」という授業スタイルが取り入れられます。先生が一方的に享受するのではなく、子供たちが考えを出し合い、答えを導き出す授業へと変わるのです。

この情報編集力に特化した学習プログラムが、杉並区立和田中で藤原校長先生が行ってきた『よのなか科』の学習です。
正解が1つではない問題について、ブレーンストーミング、ディベート、ロールプレイングをし、納得解を見つけていく学びです。

社会を見渡すと、答えが1つではないことだらけです。
また、子供たちが将来働く職場では、今ない価値を生み出す必要があります。

藤原先生が行っている講演でやられている
「今この世に存在しないタイヤを考えよう」
「片手で食べられるかき氷を考えよう」
といった発想力を高められるのも『よのなか科』です。

経済の問題、いじめや自殺など社会問題について話し合うのも『よのなか科』です。
『よのなか科』の学習をとおして、子供たちの情報編集力が身に付いていきます。

何度も言いまずが、子供たち生き抜くこれからの社会は、必ずしも正解があるわけではありません。
「多様な答えから1つを選択する」「AもBも正解」「今までにないモノや企画を生み出す」
ということの連続です。そうしたときに、子供たちに必要なのは、《情報編集力》なのです。
  


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2018年04月16日

明日4月17日は全国学力テスト



明日4月17日は、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)です。

ご存知だった方はどれぐらいおられるでしょうか?

学校に勤めてなければ、もっといえば、管理職か、小6か中3の担任でなければ、気にすることもない日です。

しかし、各学校は、明日のテストに向けての対策に余念がなかったかと思います。

ここでは、その是非について書くことは控えさせていただきます。

このテストで測られるのは、A問題が「知識」、B問題が「活用」です。AB問題ともに、選択または記述の問題で、正しく正解を出す正解主義の問題です。 

もちろん、正解主義のテストを否定しているわけではありません。

納得解を導く基盤となるのは、正解主義の知識・技能だからです。正しい言葉を知らなければ、相手に伝えることができませんし、数学的な技能がなければ、数値を使って論理的に説明することもできません。

ですから、学力テストで、その定着を図ることは大切なことなのです。

しかし、忘れてはいけないことは、

○テストの結果が、都道府県や自治体や学校の順位付けに使われないこと

○子供の学力には、関心や意欲、正解のない問題を解く力もあり、それは数値では測れないこと

ゴールがなく始まった学力テストが、学校や児童生徒を苦しめる手段にならないことを心から願っています。  


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2018年04月14日

成熟社会に必要とされるのは「納得解」

これからの成熟社会を生き抜く子供たちに、どのような力を付けなくてはならないかを述べる前に、これから子供たちが生きる未来(そして現在)はどのような社会なのかをもう一度おさらいします。


(藤原和博氏の夏季研修会より)


私たちが子供の頃(1970~80年代)は《成長社会》で、世の中の物事に正解が1つありました。この時代は【みんな一緒】の時代でした。

ところが、21世紀になり《成熟社会》に突入し、世の中に正解がいくつもあるようになりました。【それぞれ一人一人】の個の時代です。

その違いが分かりやすい例は、ランドセルです。今のお父さん、お母さん世代までのランドセルは、男の子は黒、女の子は赤だったのではないでしょうか?今はどうでしょう。大手スーパーにいけば24色のランドセルが並んでいます。電話も、一家に1台の黒電話の時代から、一人1台の時代になりました。

そういうことなのです。

成長社会は答えがありましたから、どれだけ早くその正解を出すかという力が求められました。算数ドリルを繰り返し行って身に付ける計算力などです。もちろん、この力は今でも必要で、小学校では9割、中学校では7割ぐらいがこの学習であることは間違いありません。

一方、正解のない成熟社会にある答えは、より多くの人が納得できる「納得解」です。
納得解という言葉は聞き覚えがない言葉かもしれません。しかし、これからの教育のキーワードになると言葉であることは間違いありません。

実社会を見てみると、「原発問題」「脳死・尊厳死」「クローン」など、必ずこれが正解とは言えない問題がたくさんあります。

では、納得解はどうやって導き出すのでしょうか。

それは、新学習指導要領で示されている「主体的・対話的で深い学び」なのです。人と対話をし、脳をつなげて、納得できる答えを導き出したり、新しい考えを生み出したりするのです。

私も含め大人は、新しい学力観をもって、子供たちに資質・能力を育んでいかなくてはならないのです。

【まとめ】
 ◎成熟社会では、正解はなく、納得解がある。
 ◎納得解を導く力は、今までの学習方法では身に付かない。
  


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2018年04月05日

新入社員の研修こそ納得解を導く研修に!



都内の公園にスーツを来たフレッシュマンの集団です。聞くところによると、入社した会社のゆかりの地をオリエンテーリングして回るという新人研修だそうです。

チェックポイントには会社の上司がいて、班を確認したら、新人たちは次の場所へ。

それって正解をなぞるだけの研修じゃないかと思って見ていました。もちろんルート選択には皆で知恵を出し合うでしょうが、それも、みんなで正解を導くだけにしかないと思います。

納得解を導く新人研修は、次のようにしたらどうでしょうか。

3日間かけて自社ゆかりの地をグループで考え回ってくる。それを4日目にパワポでまとめる。そして5日目にグループ発表をする。

こうして正解が一つではないことを、正解主義で大学まで進んできたと思われる新人には、必要な研修のあり方なのではないかな、と思ってみていました。  


Posted by nori910 at 16:56Comments(0)

2018年04月02日

地域と子どもの良い関係を作るのは、簡単なようで実は難しい?



皆さんが子供の頃、地域の大人とどんな関係でしたか?
住んでいた場所によって、その関係は異なると思います。(それは今も)

町内会や自治会、子供会などの組織がしっかりしていて、地域の大人との関係が密だった人もいるでしょう。

反対に、隣は何をする人ぞ、といわんばかりに地域との結び付きが希薄だった人もいるでしょう。

今、多くの町内会が高齢化しており、子供たちに何かをしてあげたい、という気持ちはあるのですが、毎年同じことを繰り返している現状があります。

また、子供たち側からすると、町内会の行事よりも家族のイベントや習い事、少年団を優先にする子も多くなっています。

実は、地域と子供たち、そして保護者と良好な関係を築くのは難しくなっています。

そこで、地域と子供をつなぐ、コーディネーター的な存在が必要になってくるのです。  


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